義父が亡くなる３時間前まで治療して、不妊に関わる分かった事

　（このコラムは　2018年6月8日　に書いたコラムです。）

　今日も元気に！！おはようございます！
　※とは言っても書いているのは夜です＾＾


　唐突ですが、私
　義父が亡くなる３時間くらい前まで治療をしていた経験があります。
　妻のお義父さんですね。


　妻からこの経験を伝えても良いよと許可はもらっているので
　安心して見てくださいね。


　正確には、お義父さんが亡くなる　2時間50分　くらいですね。
　ややこしくなるので　3時間　という風にしています。


　鍼灸師で、人の死に関わるのは殆どいないと思います。
　でも、関わってみて得た経験は


　不妊鍼灸含む鍼灸治療としては非常に重要と思っています。
　不妊鍼灸では、原因が分からないけど不妊ですね。という事があると思います。


　その原因は、お義父さんの死に鍼灸治療で関わってみて上手くは説明出来ないかも
　知れませんが少し分かった様に感じています。


　今日は少しだけ、お義父さんの死に鍼灸治療として関わって感じた事を
　書いてみたいと思います。


　そうそう！まだご両親がご健在の方は、今回のコラムは少しだけ
　読んでおいた方が良いかも知れませんね〜。


　お義父さんが施設に入ってから、病院に移り老衰で亡くなるまで
　１年半ぐらい　です。


　この施設から、亡くなる3時間くらい前までチャンスがある度に
　鍼灸治療をしにお義父さんの所に行きました。
　（　妻をお嫁さんに頂いたおれいがてら、私の恩返しはこれしか出来ないので
　　最後まで気をいれました。）


　お灸は、煙が出る為に施設ではお外でお灸をして、病院内ではお灸はせずに
　別の治療方法でだいようしていました。


　段々と弱っていく中、治療をすると元気を保てているのですが
　何かの都合で治療が出来なくて、少し時間が空くと


　ガクンと体力が無くなり、会う時に見た目の弱さが格段に変わります。
　この時、弱った体力は弱ったままで、最後の治療をした時の元気さには
　戻れません。


　そして、ある日体力の限界と出てきた症状によって
　施設から病院に移ります。


　病院へは、本来は治療は断られるのですが
　最初に名刺を、看護師さんにガンガン渡します。


　美容鍼灸治療院Tiffy　の院長の　和田です。
　と、自己紹介をしました。私の名刺にはさサイトのアドレスもあるので


　後で確認をすると検索件数が驚くほど多くなっている事を知る事が出来ます。


　隅々まで確認をしたのでしょうね。
　そこから、Tiffy　がお休みの時は毎週必ず治療に伺いました。


　看護師さんは、見て見ぬふりよりは
　興味津々で、ちょこちょこと見に来ていました。
　（たぶん、大丈夫がどうかの確認ですね笑）


　一度も注意をされた事が無かったので、そういう意味では
　良しとしてもらっていたのだと思います。


　看護師の皆さん、本当にありがとうございます。


　で、お義父さんですが、食事が出来なくなるので
　点滴を受ける様になります。


　こうなると、さぁ大変です。
　点滴になると食事がとれないので、みるみる痩せていきます。


　そして、お義父さんは急速に弱り


　ずっと目をつむって反応なしの寝たきりと勘違いをされるような生活になります。
　※　無反応の寝たきりと勘違い、と言うのがポイントです。


　更に、その寝たきり感にしてしまうように体に変化が現れます。


　女性の皆さんなら想像できると思います。
　スーパーで、真空パックの食材が売られているのを見たことがありますか？


　点滴で痩せ細った体は、段々と１人で勝手に真空パックになった様になります。


　手足は特にそうで、お腹はペコーーーーーーって最大限に凹みます。
　皮膚は真空パックなので、硬くなって動きません。


　本当にすごいんです。
　この体に鍼治療をするのですから、もう元気も少ない体です。
　ただ鍼を打てば良いという訳ではないんです。


　取りあえず、文献上効果があると考えられている所に鍼をしましたが
　体への変化がなかったですね。


　でも・・・脈診をして体の中の内側の声を聴いてから「　必要な所への鍼治療　」
　これはとっても良かったと感じました。


　先ほどお話をしました、真空パックになったような体と皮膚は
　脈を診て鍼を１本刺すと


　皮膚に緩みが出て、ぺにゃぺにゃになります。
　お義父さんも呼吸がしやすくなった様に、いつもの呼吸になります。


　そして、お義父さんの反応というリアクションが
　ほんの少しだけ出せるようになります。


　来た時と、脈を診る時と、洋服のボタンを外す時も話しかけていましたが
　この時は一切反応が無かったのに、


　鍼をして、落ち着いてくると話かけにほんの少しだけ
　口元の口角が上がるんです。


　私はいつもの調子で、
　「　お義父さん！！和田ですよ！そうですあなたの娘さんの旦那さんの和田ですよ！」
　「　いや〜、どうなっているんですかねお義父さんの娘さんは！
　　　キスしてと言ったら、大丈夫です。って答えましたよ。間に合っていますと言われ
　　　ますよ！！笑　」


　なんて話すのですが、治療中だけ口角が上がるんです。
　この時期は、既に病院でも身内でもいわゆる　「　反応なしの寝たきり　」と言われて
　いる状態です。


　みなさん気を付けてくださいね。
　もし、この様な場面に出くわしたら、絶対に悪口だけは言わない様にしてくださいね。笑


　さて、治療ですが鍼治療をメインにするので、とりあえず病院からは
　注意を受けないので、遠慮なく治療をします。


　当然、洋服もボタンも外して、必要ならばお腹への鍼もします。
　不妊鍼灸でも、お腹への鍼をするのですが


　このお義父さんの治療を通じて、ますます鍼灸の必要性を痛感します。


　そうやって治療をしていくと、確かに元気には戻れませんが
　定期的に鍼治療をするので、次に会う時も調子は崩れていませんし
　呼吸も落ち着いています。


　呼吸は、都合が合わなくて治療から治療の間が空くと、やはりより苦しそうな呼吸に
　なっています。


　定期的なケアになると、呼吸は落ち着くので、鍼治療の効果を感じます。


　そんなこんなで、治療を続けていくと
　最後のお別れの時間が迫ってきます。


　電話で連絡を聞き、次の日は治療があるけど、取りあえずとにかく
　お義父さんの娘の妻や、孫の子供達を連れてお義父さんの所に行きます。


　そして、お義父さんが苦しそうにしているので
　そのまますぐに治療を始めます。


　身体を触ってさらに色んな事を学ばせていただくのですが
　治療で苦しそうな呼吸が、眠っている時の様な呼吸になったので


　今夜が山場ですが、私だけお仕事があるので
　明日の治療をお義父さんに伝えて帰りました。


　その3時間くらいしてから、妻のお義父さんが亡くなる事を
　電話で知らされます。


　本当に、最後は眠るようだったと言っていました。
　この時、私も少しは恩返しが出来たかな？って思いました。


　この様な経験から、
　人の体は　生き抜く事が最優先　と言う事が分かり


　不妊症にも関係する人間の身体の本能　と言えば良いのでしょうか？


　最優先なんだと言う事が分かりました。


　お義父さんは、たぶん意識があったのだと思います。
　ですから、治療中に目は明かないけど口角は少し上げられる様に
　なったのだと感じています。


　とにかく、身体は生き抜く為に静かに静かになるのだと思いました。


　そして、この経験から、鍼灸治療は、経絡治療は
　脈診をする事が大切なのだろう　とも勝手に感じています。



　本日は、
　これにておしまい。





　美容鍼灸治療院　Tiffy　公式HP

　https://tiffy-9.com/

　不妊鍼灸ママ準備コース　HP
　https://tiffy-9.com/blankpage19.html


　※　Tiffy　の公式HP　は業者さんに頼まず、Tiffy　本人が作っております。
　少し読みづらい所はあるかも知れません。

　でも、それ以上に知って欲しい、あまり言われていないような事や、皆様に笑顔に
　なって欲しい情熱を込めています。

　よろしければみてくださいね。